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筥崎宮放生会2012/9/24

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ようやく初秋の気配を感じる頃になりました。
この9月は昔から必ずと言っていいほど台風がやってきます。
今年はその合間をぬって、十数年ぶりに博多を代表する
秋祭り「筥崎宮放生会」に行ってきました。
春の「博多どんたく」夏の「祇園山笠」と並び博多の三大祭りと言われています。
この放生会は「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒める神事」だそうです。
この筥崎宮の放生会については、京都建仁寺の記録の中に
「延喜19年(919年)筥崎放生会始」とあり、
今から千年以上も昔から行われていたそうです。

といった堅い話はさておき、小生の幼かりし頃の話を少々!
小学校低学年だった頃、毎年筥崎の親戚の家に大勢集まっての
宴会が恒例で、好きでもない甘酒を飲まされていました。
放生会に行きたい為に我慢し、親に連れられよく行った記憶が
あります。
当時は今以上に大道芸的な露店が多く、「バナナのたたき売り」
「焼き物(お茶碗・湯のみなど)のたたき売り」「猿回し」などなど・・

今でも覚えているのが「ガマの油売り」です。
武士の格好をしたおっちゃんが、長~い刀で腕を切り、血が出た
切り口にガマの油を塗ると不思議や不思議ピタリと血が止まる
というやつです。
凄いな~と思い早速買って帰り、傷をつけて血を流し油を塗り
ましたが止まるはずもありません(泣)
今思えば赤い血はインクか何かだったんでしょう(笑)

余談ですが、数年前行った居酒屋の大将に聞いた話です。
今年はMLBのヤンキースで頑張っている「イチロー」選手が
オリックス時代(日本で最後の年)にダイエー戦で来福し、試合が
終わって来た夜が放生会の時期で、「自分はこれまで野球漬の
毎日で、お祭りらしいお祭りに行ったことがないから行きたい」と
言ったそうです。
大将は「もし見つかったら大変な騒ぎになるからやめた方がいい」と
止めたそうですが、イチローはそれでも是非行きたいと言うんで、
サングラスをかけて連れて行ったそうです。
当然ですが、夜のサングラス姿はかえって目立ってアッという間に
取り囲まれたため、直ぐにタクシーで連れ帰ったそうです。
イチローはその翌年からマリナーズで大活躍を始めました。

そんな放生会ですが、子供の頃のような感動は無かったものの
久しぶりに夜祭気分を味わい、大好物の梅ヶ枝餅を抱えて家路に
ついたんですが、帰りは台風の余波で大雨!
とんだ放生会(往生夜)ではありました!